大事なことをお知らせしそびれていたのを思い出しました。コケが枯れました。以前のブログ記事の数週間後くらいのことです。
直接的な理由は日照の不足だと思います。オフィスの天井に複数並ぶ蛍光灯ですら、日陰者のコケの口を糊するだけの光を持たないということでしょうか。ただ、もしかしたら、やりようによってはもう少し長持ちしたかもしれません。実は、ずっと水浸しにしていては枯れるという情報があったので、土日は水をやらずに乾かしていました。週明けになるとコケはぼそぼそと乾いており、霧吹きをすると葉が再展開する、ということを数回繰り返したのです。
すると日を追うごとにコケの色が暗くなっていきました。やがて、水をかけても復活しない葉もすこしずつ出てきました。
もしや、乾燥→復活の繰り返しがコケを消耗させたのでは?と反省しました。本当のところはわかりませんが、植物をいじりすぎて枯らすというのはありがちなことです。そして、ここで適切な太陽光が供給されていれば、もしかしたら栄養が足りて、コケの回復力だってもう少し長続きしたかもしれません。
川津は、声の出ないコケが抱えていたであろう静かなストレスを想い、内心で謝罪し、元の場所にコケを戻しました。復活できないかもしれませんが、せめてもと思って。あと、ごみ箱がカビても困りますし……。
この一件から、日が差さないオフィスで植物を育てるには植物用のライトが要るなぁ、と思うようになりました。しかし植物育成用のライトは非常に眩しいので、急にオフィスが輝きだしてしまいます。
たとえばデスクの上にアイビーなどを置くとしましょう。そこに植物用の卓上ライトを設置します。日中は、仕事をしている間じゅう、デスク上がまばゆく発光し続けます。接客スペースに大きな観葉植物を置いて、ライトだけで育てようなんてした日には、部屋中が夜間工事現場のごとく照らし出されることでしょう。
そして人間はサングラスをかけながら業務にあたるようになるのです。
異様ですね。
こうしてコケ栽培を諦めるとデスクが寂しくなったので、光が必要ない観葉対象はないかなぁとしばらく考えていました
……菌類、ですかね。しいたけとか。
絶対胞子が飛ぶ。咳が出そうです。しいたけの胞子でも咳って出るんでしょうか。
しかし、オフィス環境というのは乾燥しがちなので、そもそもキノコの発生すら危うい。どうやら空想だけで終わりそうです。そして、その方がいいのです。