こんにちは。社長のハリーです。
昨年、IJET-29大阪で「翻訳会社のマネジメント業務と親の介護の両立 – 仕事と生活をラクにするヒント」というテーマでお話をさせていただきました。今もハリーは両親の介護を続けており、懊悩と模索の日々なのですが、その中で、これはと思う書籍に出会いましたので、この場をお借りして紹介させていただきたいと思います。

がんばらない介護
著者 : 橋中今日子
ダイヤモンド社

一言で言うと、頑張らずに介護を始める・続けるための指南書です。本当に素晴らしい本でした。親が突然倒れたとき、同居していない遠方の親が倒れたとき、自分で面倒を見るのが限界になったときに、どうすればいいか、どこのだれにどう頼ればいいか、そういうことが筆者自身の介護経験をベースに、温かい視点から紹介されています。

本書の特徴は、全編通して「自分を大切にすることが何より大事」という視点から書かれていることです。タイトルの「がんばらない」のとおりですね。仕事を辞めない、自分のお財布を使わない、精神的に潰れてしまわない、自分の人生を諦めてしまわない、暴力など極端な行動に走らない。そういうことにならないように、公的サービスなど頼れるものにはできるだけ頼りましょう、こういうサービスがありますよ、と。

この本は最近読んだのですが、ハリー自身の介護生活にも役に立ちそうです。むしろ、介護が始まる前に出会えていればよかったなと。いざというときは、本をゆっくり紐解く時間などありませんからね。事前に知識があるのとないのとでは大違いだと思いました。

そろそろ親の介護ということが頭にちらつき始めた方に、いや、これまでまったくそういうことを考えたことのない方にこそ、おすすめです。