明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
実は本年1月1日は、私にとってちょっとした「祭り」の日でした (社長のハリー)。
この日、ついに中勘助や谷崎潤一郎、江戸川乱歩らがパブリックドメインに移行したのです。パブリックドメインに移行とは、没後50年経ち、著作権が消滅すること*1。これからは万人の公共物として、青空文庫などにアップされたものを自由に読めるようになります。これまで出版社の「都合」でいわば「死蔵」のような形になっていたマイナーな作品が日の目を見ることになるかも しれません。青空工作員*2の方々には本当に感謝です。大作家と言われるような人の作品の中にも、長く絶版になっていて、図書館でしか読めないようなものもありますから。今後、TPP絡みで著作権保護期間が延長される見込みで、それに伴う問題が色々指摘されていますが、とりあえずは素直にこのビッグイヤーを祝いたいと思います。
青空文庫にアップされている作品は現在、13,452作品。i文庫Sやi読書、Kindleなど、スマホアプリで簡単に読めますので、是非ご覧になってみてください。
*1. 2016年1月1日よりパブリックドメインに移行した作家は、安西冬衛、梅崎春生、江戸川乱歩、大坪砂男、河井酔茗、蔵原伸二郎、式場隆三郎、高見順、谷崎潤一郎、中勘助、森下雨村、山川方夫、米川正夫
*2. 青空文庫でデータの入力や校正などをボランティアで行っている方々のこと