こんにちは。第二子の育児休業から復帰した光留です。現在、絶賛時短勤務中です。
・・・あ、はい。申し遅れましたが、実は先月(10月)末に第二子が誕生していたのでした。
妻の陣痛が始まったのは、私がいつもどおりお昼に休憩していたときのことです。仕事もあったので、ドキドキしながらお産タクシーで妻を送り出したのが13時。赤ん坊は、それから1時間も経たずに出てきました。3040gの元気な女の子です。こんなに早いと思いませんでした。ありがとうございました。
さて育休の話です。今回は長女のときとは方向性を変えてお話をしてみたいと思います。
目次
Toggle(1)そもそも「育休」とは
まずもって、「育休」とは何でしょう。私も長女のときはあまり気にせずにいたのですが、改めて調べてみると、「育休」と言いうるものには大きく分けて2つあります。
- 育児休業 ← 国が法律で定めている制度
- 育児休暇
どちらも「育児のために仕事をお休みする」点では違いがないのですが、「休暇」の方は企業が独自に定めるもので、日数等に特に決まりはありません。期間中に支給される賃金もさまざまであると思われます。
国が定めている制度は「休業」で、こちらにはたとえば
- 労働者から取得の申し出があれば会社が拒むことはできない
- 休業中の労働者に対し、会社が賃金を支払う必要はない
- 労働者は、代わりに賃金の一定割合(全額ではない)を給付金として国から受け取ることができる
というような決まりがあります。有給休暇と同じく、制度というより権利に近い性質のものと言えるでしょう。ですから、ちょっと余談になりますが、会社づとめの方。会社に「育児休業の制度がない」というのは、「労働基準法に加入していない」並にナンセンスです(もっとも、「育児休業の制度があります」のようなフレーズで検索すると、そこそこのヒット数がありますけれど・・・)
で、私が今回取得したのも育児「休業」です。以下、「育休」といった場合には、特に断りがない限り「育児休業」を指します。
(2)育休を控えた従業員に対する弊社の対応について
国の制度として育児休業があるとはいっても、勤務する会社にその利用を許容できる体制がないことには絵に描いた餅です。では、弊社の実際のところはどうだったのでしょうか。
結論から言うと、特に問題なく利用できました。
具体的には、
- 出産予定日近くの数週間のスケジュールはかなり緩めに組んでもらっていた
- ゆえに、出産当日こそ残務の片付けがあったものの、翌日からは休業に入ることができた
という感じです。
ちなみに長女のときは、妻が里帰り出産だったので
- 予定日近くのスケジュールは緩め、出産後に静岡(県)から東京へ
- 出産直後の1週間はオフィスで午前のみ勤務(午後は見舞い)
- 育休は約1か月後、妻が静岡に戻ってから取得
という形を取らせてもらったこともあります。
普段のリモート勤務もそうなのですが、このへんの柔軟性は、従業員としてありがたいかぎりだなぁとよく思います。
(3)育休の期間に関するあれこれ
私が今回育休として休みを取ったのは約1週間です。
ちょっと短いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、別に会社に忖度したわけではなく、私達夫婦が話し合って決めた結果です(たとえば、既に説明したように、休業期間中にもらえるお金は賃金の満額ではないのです)。仮に期間が数か月~1年だったとしても、(2)に挙げた状況が変わることはないだろうと思います。ただ、それもあくまで育休を「取る」という次元の話。翻訳は属人的な要素も大きいので、休業が長期になればなるほど、少し違った問題が出てくるかもしれません。
たとえば、自分が担当している案件があるとしましょう。会社はきっと、どうにか代わりの人材を手配してくれる。一緒に働いているメンバーもそれぞれ、嫌な顔をせずに引き受けてくれる。今回の体験から、私はそう思っています。ただ、復帰した後もその案件が残っているかどうかや、その案件で依然として自分が必要かどうかは、まったく別の話です。そこはお客様の選択なのですから、私がどうこう言える問題ではありません。
つまるところ、休業が長くなればなるほど、復帰後のスタート地点がゼロに近づく可能性が高くなる。そういうことは、ありえるかもしれません。
(4)復帰後
で、育休からの復帰後はどうしているかといいますと。1か月間、時短勤務の制度を使ってみることにしました。今回は互いの実家の助けも借りにくいので、妻の身体が(ある程度)回復するまでの間、長女の送り迎えやら何やらを私の方で担当する必要があったからです。
勤務時間が短くなるので仕事中がやや慌ただしい気もしますが、新しい生活のリズムを掴むという意味では良い制度だと感じています。もうじきその1か月も終わりなのですが、妻の方は現在、長めの散歩を楽しめるくらいにまで回復しました。
(5)さいごに
妊娠・出産を期に(特に女性が)会社を辞めざるを得ないという話はよく聞かれます。その原因の1つには、支援する法的制度自体はたくさんあるのに、利用できる環境がないという事情があるのかもしれません。業務が調整できないほど詰まっているとか、会社の雰囲気が休業を許さないであるとか。その意味では、(ごく短期であったとはいえ)男性でもきちんと休業・時短が利用できる実態が会社にあるというのは、実にありがたいことだと思った次第です。
いち従業員の育休取得に関する記録は以上です。
今日も長女はベビーサークルから脱走し、次女は大きな声で泣いています。今後ともよろしくお願いいたします。