我が家の娘は、私の両親にとっては初孫です。そのせいもあってか、よくかわいがってくれます。ちょくちょくお洋服なんかも送ってくれることがあって、実にありがたい限りです(いつかも書いた気がしますが、私は母の服選びのセンスを信頼しており、母もそれを裏切らないのです)。

思い返してみると、私が子供のころは、祖父母に会える機会といえば、せいぜい年に一回あるかどうかでした。両親とも、地方から東京に出てきた人間だったというせいもあるでしょう。特に遠方に住んでいた母方の祖父母となると、諸々のめぐり合わせが重なって、9歳のときに一度会った後、次に顔を合わせたのは25歳くらいになってからという始末。さすがに「大きくなったねぇ」と言われました。そりゃそうだ。

ここまで極端なことはそうそうないとしても、遠く離れて住むというのは、つまりそういうことだったのかもしれません。なかなか顔を見られないということも珍しくはない。

そう考えると、今は良い時代になったものだと思いませんか。携帯を使えば写真を見せることはもちろん、テレビ電話だって気軽にできます。

これに絡んで最近の個人的ヒットは、少し前に導入した「みてね」というアプリです。

簡単に言うと、「親や親戚など、こちらで決めた人だけに、自分の子供の写真を見せてあげられるアプリ」です。「おじいちゃん」「おばあちゃん」「おじさん」「おばさん」「親族ほか」などの分類を選んでユーザーを招待し、それぞれにアプリをインストールしてもらえば、あとは自分たち夫婦が写真をアップロードするだけで、自動的に写真を共有できるというわけです(ついでに言うと、写真のバックアップにもなるので、いざというときにも安心です)。

インスタやフェイスブックでも似たようなことができるのかもしれませんが、昨今のSNSのリスクを考えると、アカウント(やアプリ)を分けたいものです。また、そもそも子供の写真を親族に見せることに特化したアプリなので、祖父母世代にとってややこしい設定もほとんどありません。

このアプリを導入する以前は、娘の写真を両親(メッセージ)と義両親(LINE)にちょくちょく送っていました。しかし、写真を送るときに逐一多少の文面を考えるというのは、ちょっぴり面倒なもの。また、写真を受け取った側からしても、写真自体は嬉しいとしても、何も返信をしないといけない(ような気がする)のは心的負担でしょう。

今は、何か面白い写真が撮れたらアップロードしておく(+必要なら説明コメントを付ける)だけなので、ぐっと気楽になっています。コメントを書きたい人は書けばいいし、面倒なら写真だけ楽しんでおけば良い。なんなら、有料のフォトブックを注文して楽しんだった良い。SNS疲れになることなく両親に娘の成長を感じてもらえる良い形が作れたのではないかなと思っています。

ところで、この記事を執筆するにあたって調べてみたところ、正式リリースは2015年(!)。有名だったらしいのですが、全然知りませんでした・・・。パパ・ママのコミュニティでは常識だったりするんでしょうか。だとしたら、こんなところで明るみに出る私の友達のなさよ。