当ブログが密かに開設1年を迎えました(庶務課、光留)。
細々とながら続いているこのブログですが、当初の理念というか、予定としては以下のような感じだったようです。
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社長のよしなしごとをはじめ、社員の仕事の風景、社員同士やお仕事のパートナーの皆さんとの対談、そしてもちろん、翻訳の喜びや秘密についても、いろいろと掲載していきたいと思っています。
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わかりますかみなさま! 誰もそのような話をしていない事実。しいて言うなら私のよしなしごとが7割くらい。
いい機会ですから、今日は仕事の風景について少し書いてみることにしましょう。といっても、今現在のことではありません。今から、えっと、何年前でしたか。とにかく、Hiroさんも、よんのすけさんも、川津さんもみんな入社される前の、ごく一時期のテクノ・プロ・ジャパンという会社の風景です。
私が入社した当時にいらっしゃった先輩方が、ご自身の望む分野の道に進まれたり、リモート勤務になったりしたことによって、およそ2年弱くらいでしょうか、オフィスで勤務する人間が私とジュリーさんの2名だけになったことがありました。今と同じビルで、もう少し小さな部屋でした。
さぞかし静かなことだろう、と思いますでしょう。ところが、その間、オフィスで交わされる会話はかえって増えていました。翻訳作業に没頭されている先輩方に遠慮していたのが、ふっと途切れたようになったのです。また、困ったときにとっさに頼ることができるのがお互いしかいなかったというのもあるかもしれません。仕事の量に波があったという意味では大きな不安を抱えながら日々を送っていたものの、あの頃に流れていた空気・雰囲気そのものは、今でも懐かしく思い出すことがあります。
なかでも印象的なのは、時折やってきた繁忙期です。仕事が増えるのですから、私も朝早く来たりなどして適宜対応するわけなのですが、当然、ジュリーさんも普段以上に超勤が多くなります。それはそれは、私などの比ではないくらいです。
それなのに、私が案件の納品を終えたときには決まって、「本当にお疲れさま」と言ってくれるのでした。それこそもう、私が会社で一番疲れる仕事をしていたかのように。自分の方がよほどたくさんのストレスにさらされているというのに、「私も辛いのだから貴方も頑張りなさい」といった押し付けがましさは、これっぽっちも感じさせることなく。
それから、人が少しずつ増えていきました。社長も変わりました。オフィスの雰囲気も、少し変わったかもしれません。今、私達の席は部屋の端と端です。これも、もう少し後にはもっと遠くなります(私が妻の元に移り住むため)。それでも私は、折にふれてあの頃のことを思い出すことでしょう。そして、仕事が溜まるたびに他人に対して余裕を失う自分の小ささを反省するのです。