少し前に引っ越しを終え、無事在宅勤務に移りました。今は妻の会社の社宅の部屋で仕事をしています(庶務課、光留)。

社宅というと人間関係が面倒かと思いきや、それなりの大企業であるせいか、社宅そのものも規模が大きく、もはや普通のマンションに住んでいるだけのような感覚です。すれ違う人も妻の同僚と言えば同僚なのですが、顔見知りと言える方の方が少ないくらいで、距離感としてはまったくの他人。特に気になることはありません。

 

朝はだいたい5時ごろに起床し、二人で朝食を食べます。そして6時半前後に二人で外に出ます。向かう先は、妻が会社、私が駅前のローソン。ローソンでいつものを購入したら、本を読んだりしながら始業時間を待ちます。晴れていたら洗濯をすることもあります。

午前中の仕事を終えたらお昼を食べ、ついでに洗濯物を取り込みます。カフェインを摂取したら午後の仕事に戻り、17:30までは部屋にカンヅメ。

17:30、チャットに退勤の挨拶を書き込んだら、今度は掃除機をかけ始めます。で、掃除を終えたら買い出しへ。1日2回の外出に、まるでどこかに通勤しているかのような気分を味わいつつ、多少遠くにあるスーパーに着くまでの間に何を作るかを検討します。帰宅後は夕食の準備をして、お風呂に入るなり運動をするなりして妻を待ちます。一緒に食事を済ませた後は、勉強のため再び仕事部屋に。1時間~2時間程度読書をしたら、もう寝る時間です。

 

こうして考えてみると、「結婚したら一人の時間がなくなる」というのはまったくもって当たりません。逆に、会社で人に会ったりする時間が減ったことから、一人の時間はむしろ増えたとすら言えそうです。もちろん、子供ができたりなどすれば状況が変わるのだろうと思いますが、それはまだ先の話。

 

大きな変化と言えそうなのは、家事労働によってアフター5の労働時間が増えたことくらいでしょうか。共同生活をしている以上、「今夜は面倒だから、とりあえず冷凍の唐揚げだけ食べて済ますか」みたいなことはもうできません。でもその程度です。結婚とは、信頼できるパートナーと地味な毎日を積み重ねる行為にほかならず、その地味な毎日が劇的に変化するということなど、そもそもあまり起こらないのかもしれません。

不便なのは、大規模な書店がないところでしょうか。知識の更新にこれまでとは違ったアプローチが求められそうです。また、家電量販店がないのも、仕事柄いざというときに困るかなという思いがあります。このあたりについては、これから徐々に考えてゆきたいと思います。地方に住んでいる翻訳者の方々は、この種の問題にどう対処していらっしゃるのでしょうか。いつか尋ねてみたいところです。

 

それでは、今日も筋力トレーニングを開始します。よろしくお願いいたしマッスル。