こないだ上京して久しぶりにHiroに会ったら「太りましたね」って言ってくんの、失礼しちゃうわね!(たー)
Hiroは自分が毎日サラダばっかり食べてるから、ちょっと自信あんのよ。でもたぶん誰も「痩せましたね」って言ってくれないもんだから、あたしにいじわる言うのよ、やーね! はいはい、痩せましたよ痩せました。よござんした。
ちなみにあたし大阪在住でリモート勤務なのよ。だからオフィスのみんなとはたまにしか会えないの。テレなんとかっていうヤツね。テレなんだっけ。テレ……サテン?
まああたしは確かに朝から晩まで家にいて動かざること山のごとしだし、夏は毎日ビールをうまうま飲んでたから、以前より太ってなくはないような気がしなくもなきにしもあらず。全部夏が悪いのよ。全部ビールのせいよ~。
だもんで、一念発起して痩せるためにジムに通い始めたのよ、すごいあたし女前。娘の習い事の近くに最近できたの、ジムが。しかも月額3000円でいつでも好きなだけ利用できるんだって、やっす! コストコのミネラルウォーター自販機かおまえは。そのくせマシーンはちゃんといろいろある。ランニングマシーンとか筋トレマシーンもあるし、自転車的な何かもあるし、前に進まない竹馬もある。豪華。
でもね、いつ行っても人がやたら多いのよ。さらにこの数週間でも日に日に増えてる。安いから。みんな安いのに弱すぎ。デフレ脱着。
だからランニングマシーンが空いてないときもたまにある。このままいったら1台のランニングマシーンに2人で走ることになるんでないか。
で、こないだ、ほうほうのていで1台だけ空いてるランニングマシーンに収まって走り始めたの。
右隣はね、若い女子。若いっていいわね! 走りが軽快。小気味よい。タンタンタンタン。リズミカル。爽やか。
一方、左隣はかなりのおじいさん。自分のペースに合った速度で走ってるのよね。ゆっくりゆっくり右足を上げて前に下ろして左足を上げて前に下ろして、右足を上げて前に下ろして左足を上げて前に下ろして、って遅い! いえ、いいのよ、それぞれのスピードでね、うん、でも、うーん、遅い! いや、女子が速すぎる?
右は疾走。爽快。ビュンビュン。全力。タンタン。韋駄天。走る。駆ける。未来へ!
左はゆっくりまったりこってりのっそりゆらゆらのろのろスローモー牛歩戦術今日は天気がいいねえのどかですねえご隠居今日はどこかへおでかけですかい的な。
間に挟まれたあたしの気持ちわかる?
そうねえ、例えて言うなら、おなかぺこぺこで餃子の王将に行って深く考えずに五目そばと中華丼を頼んで2つがテーブルに来たときの感じ?
うん違う。全然。
何だろうなー。鼻から息を吸いつつ口から息を吐くみたいな?
スキップしながらしょんぼりするみたいな?
青い
みたいな?
まあ要するにアンビバレンツなわけよ。アイデンティティの崩壊って言うのかしらね。自分を見失う的な。ハモろうとして相手の音程にガッツリ合っちゃう的な。わかりやすく言うと、なぜだか上手く走れず足がもつれてこけちゃったってことよね。
しかしあれね。運動では痩せないわね。体重全然減らない。
ジムのイケメンお兄さんに「運動してるのに痩せない」って嘆いたら「食事制限しないと痩せないっすよ。運動じゃ痩せないっす」って言われた。「でもライ○ップってめっちゃ痩せてるじゃん」って返したら、「ライ○ップもメインは食事制限っすよ。筋トレはモチベーション管理と達成感演出のための小道具っす」って言った。身もふたもない。
でもまああたしの目的は運動不足解消であって痩せることではないので、これでいいのだ。
体も固いからついでに柔軟もがんばろうと思って、べたーっと開脚する本を買ったら、ストレッチの方法が十数ページだけ書いてあって残り約130ページは全部小説だった。なにこの斬新。
あと、今日の話、美肌関係なかった。